【4/30 セミナーレポート】「いまなぜSDGs(持続可能な開発目標)が重要か」

昨今話題の「循環型経済(サーキュラーエコノミー)」
実は、すでに江戸期の日本で実現されていたことをご存じですか?

江戸期においては、たとえば稲作ひとつにしても、刈り取った藁は筵(むしろ)や俵、藁ぶき屋根の材料、壁材、敷き藁、縄のれん、家畜の飼料、燃料として使用後、灰として肥料に用い、お米のもみ殻は、堆肥の材料、洗剤やせっけんとして、家具の艶出しワックスとして、など、モノを無駄にせず使い切る仕組みが行われていました。

ところが、大量消費社会の発展により、使い捨てがもてはやされ、結果、大気汚染、資源の枯渇など、環境問題に直面してしまいました。

こうした現状から、私たちは江戸期の人々の知恵や工夫を学び、自然のメカニズムのもと、最新技術を融合させていくことが地球規模の危機を回避するひとつの手段であると考え、“Edonomy®(エドノミ―)プロジェクト”をスタートさせることとなりました。

“Edonomy®(エドノミ―)プロジェクト”第一弾は、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」の重要性についてプロジェクト代表である北林 功が解説しました。

■イベント概要

・開催日時:2021年4月30日(金)18:30~20:00
・開催場所:オンライン(ZOOM)
・参加費用:500円(学生無料)
・主催:COS KYOTO株式会社 代表取締役/Edonomy®プロジェクト

■いまなぜ「SDGs(持続可能な開発目標)」が重要か・・・SDGsの背景

まず、今回のセミナーのテーマに取り上げられているSDGsの背景は何でしょう。

地球規模で人やモノ、資本が移動するグローバル経済下では、一国の経済危機が瞬時に他国に連鎖するのと同様、気候変動、自然災害、感染症といった地球規模の課題もグローバルに連鎖して発生し、経済成長や、貧困・格差・保健等の社会問題にも波及し、深刻な影響を及ぼす時代になってきています。

環境問題が意識されだしたのは、1962年に出版されたレイチェル・カーソン「沈黙の春」と言われています。その頃日本でも四日市ぜんそくやイタイイタイ病など、資本主義経済における公害が社会問題となっていました。

こうしたことから、オムロンの創業者である立石一真氏による「SINIC理論(未来予測理論)」、ローマクラブによる人類の危機レポート「成長の限界」、ブルントラント委員会の「地球の未来を守るために(Our Common Future)」、国連気候変動に関する政府間パネル「Intergovernmental Panel on Climate Change」、地球サミットでの「アジェンダ21」、COP3での「京都議定書」、途上国の発展を目的とした「MDGs」を経て、2015年、発展途上国、 先進国を問わず解決すべき課題としてSDGs(Sustainable Development Goals)が掲げられました。

■地球環境問題の現状

SDGs(持続可能な開発目標)の重要性を認識するためには、地球環境問題の現状を知ることが必要です。たとえば、もし世界中の人がアメリカ人と同じ暮らしをした場合、地球は5個、日本人と同じ暮らしであれば2.8個必要です。そして既に現在の人類は地球1.75個使っています。つまり今のままの暮らしを続けると次世代に地球は残せません。

また、国際NPOのグローバル・フットプリント・ネットワークが設定した「自然資源をどのくらいの速さで消費しているかを示す日」(アースオーバーシュートデー)においては、日本の場合、2015年には8カ月で使い果たし、2020年に至っては5か月で使い切っているとしています。

■購買行動は未来への投票行動

国連が定める17の持続可能な開発目標(SDGs)に取り組んでいるように見えて、実態が伴っていないビジネスのことを揶揄する言葉を「SDGsウォッシュ」といいます。環境に優しいパーム油を使っていることをアピールする一方で、開発・生産過程における人権侵害や劣悪な労働環境、環境破壊などを考えていないことなどがそれにあたります。

つまりSDGsの目標の一部を達成することではなく、全体を見ているかが大事であり、そのことは「石炭火力発電への融資銀行ランキング」や「森林人権方針ランキング2021」などで明らかにされています。

大事なことは、一人ひとりが購買行動を変えていくことであり、作り手と使い手が結びつくことであり、消費者の購買行動が変わると企業も変わると北林は話しました。

「持続的な社会」を作るのは、「私たち一人ひとりの行動」という意識を持ち、良い選択をしていきたいですね。そのためにも学びは必須です。

ということで、次回のセミナーを「江戸期の5R(リデュース・リユース・リペア・リサイクル・リフューズ)とアップサイクル文化」と題し、“Edonomy®(エドノミ―)プロジェクト”代表の北林よりお話させていただきます。ご期待ください!

この記事を書いた人

COS KYOTO株式会社

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