「価値とは何か」―世界で学んだ「これからのビジネスの本質」を経営者向けに講演

2026年1月7日、大阪城内のランドマークスクエアで開催されたSBGの本年初回の例会に、COS KYOTO代表の北林が登壇しました。

SBGは、様々な分野の300社以上の経営者が集い、連帯と協調によって価値を創造する共創ビジネスギルドです。
本年のテーマは「躍動」。 
その幕開けとなる例会で、北林はポートランド、パリ、ミラノで得た気づきと、これからの時代に必要な視座を語りました。

ポートランド・パリ・ミラノで学んだビジネスの本質

ポートランド、パリ、ミラノ。
それぞれの都市で北林が出会ったのは、ビジネスの本質を問い直す言葉でした。

「世界はもはや製品を求めていない。意味と情緒を必要としている」

イタリア人の経営者が語ったこの言葉は、価値創造の核心を突いています。
機能や価格といった従来の尺度だけでなく、審美性、社会的意味、そして人の心を動かす情緒や体験。
これらの価値を織り重ねることで初めて、ビジネスは真の「意味」を宿します。

「◯百年の技術と伝統が生み出した製品です」という説明をしたときに、パリで若者から投げかけられた「So what?(それで何なの?)」という率直な問い。
この一言が、国や文化によって重視される価値が異なるという現実を浮き彫りにしました。
日本人が重視しがちな歴史や技術。それらは確かに素晴らしいけれど、グローバルな時代においては、それだけでは届かない。相手によっては夢を語ること、ワクワクを共有することが大事――価値観の違いに対する大切さに気づかされた瞬間でした。

地域で培ってきた知恵でビジネスや暮らしの本質を追求する「EDONOMY®(エドノミー)」の根幹となる4つの資本。
「自然資本、社会資本、文化資本、経済資本」ーこれら4つが相互に支え合う仕組みでこそ、持続可能で高収益の事業は成り立つ。
その言葉に、参加者たちは深くうなづいていました。

『公藝』という概念

そして北林は、公益的・長期的な利益に貢献できるものづくりを意味する新たな概念『公藝(こうげい)』と『Kyōto YouMe Triennale』構想を紹介しました。
過度な工業化に警鐘を鳴らし、人間らしさを取り戻そうとしたアーツ&クラフツ運動や民藝運動。
今、私たちは再び、そんな転換期に直面しているのではないか。
その系譜を継ぎながら、「藝」の原義である「植えて育てる」に立ち返る試み。
今年度実施予定の『Kyōto YouMe Triennale』は、ART×CRAFT×DESIGNをテーマにした国際的なイベントとして、アーツ&クラフツ運動にも関わっていた英国の老舗ブランドLibertyなどと共に展開される予定です。

公益に資するものづくり全般を指す「公藝」という言葉。
そこには、京都から世界へ、未来を紡ぎ出そうとする静かな決意が込められています。

参加者からの反響

講演後、多くの方からコメントや反響をいただきました。
特に「価値」についての話が印象的だったとの声が多く寄せられています。

世界の価値がこのように幅があることに感銘を受けました。とても幅広い内容でいらっしゃったので、もう一度お伺いしたいくらいです。

歯科医院を経営しているのですが、歯科と企業の歴史や意味を関連付けることがなかなか難しいと感じていましたが、気づきをいただきました。ありがとうございました。

今後の事業構築に参考になる内容ばかりで本当に勉強になりました。

この度は貴重な講演機会をいただきありがとうございました。 
COS KYOTOは、引き続き、こうした講演も通じてビジネスや暮らしの本質とは何かを追求する『EDONOMY®』を通じて、笑顔が絶えないより良い循環型社会の実現に向けて尽力していきます。

この記事を書いた人

COS KYOTO株式会社