7/22にオーストラリアから来日された木工職人協会の皆さんと、京都にて一日をご一緒しました。
参加者の皆さんは、2週間かけて日本各地を巡り、工藝を学ぶ旅の途中にありました。京都では、宮崎木材工業株式会社(以下、宮崎家具)様にて「指物(釘を使わない木工技法)」を見学したいというご希望をいただきました。
当初は工房見学が中心のご要望でしたが、事前のヒアリングを重ねる中で、参加者の興味や期待を汲み取り、こちらからも逆提案を行いました。
宮崎家具様の技術的な特徴や想い、そして京指物の歴史や背景がしっかりと伝わるよう、単なる技術見学にとどまらない、文化的・生態的な文脈を含んだ深い体験として再構成しました。
当日のハイライト:
• 京指物資料館にて
宮崎家具様が運営する「京指物資料館」では、参加者の皆さんが自らの作品を紹介しながら、展示物ひとつひとつの細部の仕口や構造に目をこらしておられました。
「素晴らしすぎる。この価値がもっと伝わるように、HPにいっぱい写真とか出した方がいいよ」という感想が自然とこぼれ、展示に込められた技術と思想に深く共感されている様子が印象的でした。
• お茶室でのひととき
見学後は、宮崎家具様のご厚意で、本社ショールームに併設された歴史あるお茶室にて、抹茶とお茶菓子をいただく時間が設けられました。
手作りの菓子器や、地べたに座れない方向けに差し出された御椅子にも目を留められ、
「これも指物技術で作られているのか」と興味深く見渡されていました。職人の技に囲まれながらいただくお茶は、まさに至福のひとときだったようです。

• 京都迎賓館にて
宮崎家具様の御椅子などの製品も採用されている、日本の最高峰の工藝品が集まる京都迎賓館では、
「提案されたときはそこまで響いていなかったけど、本当に来てよかった。ここは素晴らしい技術の結晶だ。最高峰だ」という声が聞かれました。空間全体に息づく技術と美意識に、驚きと敬意をもって向き合われていました。
• 文化的対話の時間
当日は、日本や京都における木や家具の捉え方についても参加者の皆さんと対話を重ねながら進行しました。「オーストラリアではこうだ」といった実体験も共有していただき、技術を超えた異文化交流が自然と生まれていました。
• 宮崎家具様の工場見学
工場では、皆さんがまるで少年のように目を輝かせながら見学されていたのが印象的でした。
豊富な木材、職人技、道具の工夫など、見るものすべてに大興奮。日本の鉋削りも体験され、西洋との違いに大きな関心を示されていました。
言語の壁を超えて職人さんに積極的に話しかける姿も見られ、自然な対話と学びが生まれていました。


参加者の声:
1日を終えて、企画者冥利のお声をいただきました。
時間が経つほど、どんどん素晴らしい一日になった
日本に滞在した14日間の旅の中でも、間違いなくハイライトだった
宮崎家具の皆さま、訪問先でご対応いただいた皆さま、ありがとうございました。
COS KYOTOでは、ただ「技術を見る」だけではなく、その背後にある文化や価値観にふれることで、つくり手同士が対話できる体験を大切にしています。
これからも、ものづくりを通じて、国や文化を越えた共鳴が生まれる場を丁寧に育んでまいります。
Credits:
主催: COS KYOTO 平野恵理・北林功
協力:宮崎木材工業株式会社(宮崎家具)
依頼主:Fine Woodwork Association Western Australia
