風と土がつくる、食と文化の恵みをめぐる一日
都市にありながら多様な生態系を育む梅小路公園から、里山文化が息づく亀岡・保津川流域へ。
風土の知恵をたどりながら、「人が自然とつながり直すとはどういうことか」を体感する一日ツアーを開催しました。
都市の中に森をつくる ― 梅小路公園から始まる“気づき”
ツアーは京都駅近くの梅小路公園からスタート。
人工的に造成された土地に、人が手を入れ続けることで豊かな森を育むことができている「いのちの森」を見学。一方で、園内には土壌が踏み固められて、木々が育ちにくい“砂漠化”が進んでいるエリアもあります。
公園で続けられている土中環境改善の取り組みエリアでは、わずか2年ほどでふかふかの土へと変化。
人の関わり方一つで、自然は回復も衰退もする――そんな本質的な気づきを得る時間となりました。
捨てずに巡らせる ― 資源が“くるり”と変わる現場へ
次に訪れたのは、京都音楽博覧会のフェスで出てしまう食品残さを活用し、完熟堆肥へと循環させるコンポスト。
ちょうど今年のフェスが前日まで開催されていたこともあり、入れたての生ごみと、熟成を終えた堆肥を比べることで、「廃棄物の向こう側にある価値」を実感することができました。

風景の中を歩き、土地を味わう ― 亀岡へ
梅小路公園を後にして、JRで亀岡へ移動。地域資源をテーマにした拠点Circular Kameoka Labへ立ち寄ったあとは、里山の風景を眺めながらエコウォーキングで保津エリアへ向かいました。
ランチは、保津浜テラスさんでのどかな景色を楽しみながら、地元の有機野菜をふんだんに使うコメナカハウスの「循環するお弁当」をいただきました。「その土地のものを、土地のリズムでいただく」ことの豊かさを感じる時間でした。

土と向き合う暮らしに触れる ― バンクシアガーデンへ

古い街並みが残る保津のまちを歩きながら向かったのは、循環型の農園を営むバンクシアガーデン。
卵殻やコーヒーかすを使った自家製堆肥、新聞紙を使った包装など、“無理をしない循環”の工夫に触れたのち、季節の野菜を収穫体験。万願寺とうがらしやオクラを手に取りながら、「自然とともにある暮らしのリズム」を学びました。
手を動かし、唯一無二の柄を生み出す― ほづ藍工房の藍染体験
最後に訪れたのは、失われた“京藍”の復活に挑み続けるほづ藍工房。藍の仕込みから染めの技法までレクチャーを受けた後、参加者それぞれが絞りや折りを工夫し、オリジナルの藍染作品を仕上げました。

恵みを分かち合う“おすそわけ”の文化
ツアーの終わりには、ランチ会場でお世話になった保津浜テラスさんから柿とハーブを、コーディネーターの並河さんからは柿と栗のおすそわけが。たくさんの秋の味覚のおみやげを手に、帰路につきました。

一日の旅を終えて
歩く・食べる・染めるという楽しい体験を通じて、
「循環の知恵」がいかに私たちの暮らしを豊かにするかを体感するツアーとなりました。
EDONOMYでは、
自然との関わり方を見つめ直し、“気づき”を通して文化の本質を掘り起こす旅
をこれからも企画していきます。
Credits:
主催:COS KYOTO株式会社 / 一般社団法人 DEISIGN KYOTO
共催:一般社団法人Fogin
